こんにちは、Be# Consultingの三倉です。
ChatGPTを活用してビジネス効率を上げることは多くの企業の目標ですが、その便利さの裏にはセキュリティへの配慮が不可欠です。
知らず知らずのうちに、私たちの入力情報がAIの学習材料となるリスクを考えたことはありますか？
今回は、ビジネスを守るためのChatGPTオプトアウト設定の重要性と、その設定方法を深掘りしていきます。プライバシーを保護し、より安全にChatGPTを利用するための知識を共有します。
オプトアウト設定とは
ChatGPTは、私たちの声に耳を傾け、進化しています。特に、オプトアウト設定は、ユーザーのプライバシーを重視して設けられた重要な機能の一つです。この設定を利用すると、あなたが入力した情報が、ChatGPTの学習データとして使われなくなります。特にビジネスでChatGPTを使う場合、この設定は欠かせません。ChatGPTに入力した内容が外部に漏れるリスクを減らすことに繋がります。
オプトアウト設定の仕方
①「Chat history & training」の無効化
「Chat history & training」というのは、簡単に言うと、あなたがChatGPTと話した内容を記録する設定です。この記録は普通、ChatGPTが学ぶために使われるんですが、これを無効にすることで、あなたの話した内容が記録されなくなります。設定方法は簡単で、ChatGPTの設定画面にある「Data Controls」から「Chat history & training」をオフにするだけです。
②オプトアウト申請
オプトアウト申請とは、ChatGPTの開発元であるOpenAIに直接、「私のデータを学習に使わないでほしい」と伝えることです。これは、より個別の対応が必要な場合に役立ちます。申請方法は、OpenAIのサポートやヘルプセンターに連絡して、オプトアウトの希望を伝えるだけです。個人プランで利用している場合、こちらの申請をしておくことがおすすめです。
③チームプランまたはエンタープライズプラン
チームプランやエンタープライズプランは、主にビジネス向けのサービスプランです。これらのプランでは、オプトアウト設定が初めから適用されています。つまり、特別な手続きをしなくても、あなたのデータが学習材料として使われる心配が少なくなります。これらのプランを選ぶことで、安心してChatGPTをビジネスに活用できます。
④API利用時の設定
APIを利用する場合、つまり、ChatGPTをあなたのシステムに組み込んで使う場合、データの扱い方を自分でコントロールできます。この場合、プログラミングを通じて、どんなデータをChatGPTに送るか、どんなデータを学習に使わせるかを細かく設定できます。ただし、これにはある程度の技術的な知識が必要ですが、セキュリティを最優先に考える場合には、最適な選択肢となります。
入力内容を判断するのは人間
最終的に、ChatGPTにどんな情報を入力するかを決めるのは、私たち人間です。セキュリティの事故の多くは、残念ながら人為的なミスから起こります。AIを使う際には、どんな情報を共有するか、そのリスクをしっかりと理解しておくことが大切です。例えば、顧客情報や業務上の秘密を扱うときは、特に慎重になるべきです。また、ビジネスでのAI利用においては、その使用目的や範囲を明確にし、適切なセキュリティ対策を講じることが不可欠です。
ChatGPTを安全に利用する
今回は、ChatGPTのオプトアウト機能とその設定方法について紹介しました。ビジネスの安全とプライバシーを守るための対策は重要ですし、ChatGPTも安全に利用する必要があります。
あなたの会社では、これらのセキュリティ対策を実施していますか？
セキュリティのリスクを減らすため、今回紹介したオプトアウト設定の実施をお勧めします。
当事務所は静岡にて、ChatGPTをはじめとする生成AIの活用を推し進めています。最新のAIを活用した問合せツール等の導入や定型業務を自動化するカスタムプロンプトの作成などを積極的に支援しています。オンラインによる全国対応も可能です。ビジネスのセキュリティを守りながら、AI技術を最大限に活用する方法を一緒に考えてみませんか？是非、お問い合わせください。
